短期間での転職で気をつけたいこと
短期間で退職した理由を聞かれたら、どうしたら良い?
面接時に企業側から前職での退職理由を聞かれます。これは自分の会社に合う人かどうかを見るため、同じ理由で退職したいと思われたりしないかどうかを見るためです。
短期間で退職した人に対してまず確認したいのは「今度も短期間で辞めてしまわないか」ということ。「次は長く働く意志がある」ことを、面接でしっかり伝えていきましょう。そのためにまず気をつけることは、退職理由は正直に伝えることです。入社後に判明した勤務条件や仕事内容、社風などとのミスマッチが理由となるケースが目立ちますが、包み隠さずに話しましょう。ただ、そのときに「仕方なく退職を決めた」「本当は長く働きたいと考えている」ということも加えて伝えるのです。短期間で辞めてしまった経験を踏まえ、自分のやりたいこと/勤務条件などを再確認したこと、長く続ける会社にしたいから慎重に選んでいることも、きちんと伝えます。ネガティブな理由でも、ポジティブな印象になるよう言葉を選んで前向きに正直に話すと良いですよ。
短期間で退職したら失業保険ってもらえるの?
失業保険とは、雇用保険の被保険者だった人物が、自己都合や契約満了、定年、倒産などの理由で離職したときに、失業中も最低限以上の生活を送りながら求職活動ができるように経済的支援が行われる制度です。離職時に給付される手当を「基本手当」と言います。
本題に入ります。短期間で退職したら、失業保険はもらえるのか。結論から言うと、短期間で退職したときでも失業保険を受給できる可能性があります。詳しく見ていきましょう。
【失業保険を受給するために必要な加入期間】
・自己都合での退職の場合:退職日より前の2年間に、雇用保険への加入期間(賃金支払対象日数が11日以上あること)が通算12ヶ月以上あること
・会社都合(倒産など)での退職の場合:退職日より前の1年間に、雇用保険への加入期間(賃金支払対象日数が11日以上あること)が通算6ヶ月以上あること
上記期間を満たさないときには、基本手当を受給できません。
ただし、このときも労働者を守るセーフティネットは作られています。
【以前の退職(資格喪失)から1年以内に雇用保険へ再加入している場合】
他の事業所で加入していた期間を合算することが可能です。その上で上記期間を満たすことができれば、基本手当を受給する可能性があります。以前の退職時に失業保険を受給していたとしても、受給終了前に改めて雇用保険へ加入していれば残額を受給できる可能性も。自分は受給対象なのか否かを、しっかり確認するようにしましょう。