最大の関門である面接を乗り越える
絶対に聞かれること
採用の面接で絶対に聞かれることのひとつに「前の会社を辞めた理由」があります。特に転職回数が多かったり、短期間での転職経験があったりすると、転職経験のない人と比べて回答内容がかなり重要視されます。なぜこのような質問をされるのか考えてみましょう。この質問には「人間関係が原因ではないか?」「スキル不足が原因ではないか?」「忍耐力があるか?」「うちの会社もすぐに辞めないか?」など、人事の心配事が凝縮されています。これらの意図を汲み取って回答をするのであれば、人間関係は問題がなくポジティブな理由で退職をしたことを伝えることが大切です。前職の人間関係に関する愚痴や悪口は絶対NG。そしてスキル不足であったり、職務についていけずに退職をした場合であっても、そのことはわざわざ伝える必要はありません。そして長く続けられることをアピールするためにも、長い目で見た今後のビジョンやどのようなことに挑戦したいのかを伝えましょう。
では、「なぜ前の会社を退職されたのですか?」と質問された時の良い回答例と悪い回答例を紹介しますので参考にしてみてください。
良い回答例
「前職ではノルマが多くあり、それを達成するために努力することにやりがいを感じていました。しかし、たくさん売ることだけに集中するあまり、自社のファンを増やすことがおろそかになっていると感じました。御社では自社ブランドをじっくり育て上げ、多くのファンをお持ちになっています。御社に入社できた際には前職でおろそかになってしまったファンの獲得について学びなおし、より多くの人にファンとなってもらえるよう尽力いたします。」
ノルマを理由に短期間で辞めてしまったことが実際の理由だったとしても、それをポジティブな理由に変換して伝えることがポイントです。
悪い回答例
「前の会社では毎日残業が遅くまであり、終電を逃してもまだ会社に残っていることもありました。また、上司が帰るまでは帰れないというような雰囲気もあり、職場の雰囲気に合わないと感じることも多くありました。そして、周りの同僚もこの会社で働き続けることに違和感を持ちながらも残業している姿が、不憫に見えたことがきっかけで退職を決断しました。」
素直に辞めた理由を伝えるだけでは、どうしても愚痴っぽくなってしまうことがわかると思います。また、職場の雰囲気に合わないという言葉を使うと、コミュニケーションがあまり上手ではなく、周りと合わせることができない人かもしれないという印象を与えていまいますので注意しましょう。