自分自身を知ることも大事
転職先に何を求める?
在籍期間が短期間で転職を考える場合、その決断に至ったきっかけや経緯について振り返ってみましょう。たとえば、収入や待遇が希望するものと異なっていたり、職場環境が思い描いていたものではなかったり、今後のキャリアの構築が期待できなかったり、自分がどんなことにギャップを感じて短期間での退職を考えるようになったのかを明確にします。
こうした振り返りは、自身の深層心理を知るのに有効です。職場に対してギャップを感じたということは、自分自身が職場に求めるものが具体的にあるということ。つまり、理想とする職場を探すにあたり、ある程度の条件を絞れるということです。そうした転職理由を明確にすると同時に、自身が転職先でどのようなことを実現させたいのか目的をはっきりさせることも大切だと言えます。
絶対に譲れない条件って?
転職活動を行う際に重要なのが、転職の軸を定めることです。多くの人が、収入や福利厚生、職場環境など次の職場に求める条件をいくつも挙げ、できるだけ自分の理想に近い職場を探すと思いますが、全ての希望条件を満たす職場はなかなか見つかりません。
そのため、こだわりたい条件を整理することが大切です。これだけは絶対に譲れないという条件、つまり次の転職先を選ぶ際に最も重視する転職の軸を定め、自分の希望する条件に優先順位をつけます。優先順位をつけるのが難しい場合、候補に挙がった条件同士を相対比較して見直すと、その中から本当に優先したい条件が見えてくるはずです。最重視する条件を定めることは、結果的に前向きに転職活動をするためのモチベーション維持にも効果があり、スムーズな転職先探しの有用な手立てとなるでしょう。
自分の価値を知ろう
面接や履歴書で自分を効果的にアピールするためには、前提条件として自分自身が強みを理解していなければいけません。そこで実施したいのが、自己分析です。自分はどんな性格で周りからどんな人だと言われることが多いのか、またどんなことに苦手意識があるのかなど、まずは仕事に対する自分のスタイルや考え、自分がよく取る行動パターンなどを洗い出します。客観点に自分を見つめ、それを言語化することで、今まで気づかなかった強みを探し出せるでしょう。同時に、自身のこれまでのキャリアを振り返り、過去の仕事で得た経験やスキルなどから強みを探すのも1つの手です。色々な角度、視点から見た自己分析とキャリアの棚卸しにより、本来の自分の価値を知ることが、転職の成功に繋がります。